前回、雅楽にハーモニーの概念がないこと、その「コトバ」的な側面…について僕なりの感性で書いてみました。 さて、また角田博士のお話に戻りますが、角田博士によれば、日本音楽は「言葉」であって、言葉に合わせて楽器が発達してきていると言います。こち…
Torus vil.などで何回かご一緒させていただいている、ペルシャの打楽器奏者の蔡怜雄君との、即興を中心とした演奏会です。何度かご一緒させていただいているのですが、さしでやらせていただくのは初めてです。 ぜったい、おもしろくなるという根拠のない自信…
龍くんの車で御殿場へ向かう、その車内から 富士山、夕焼け *** 先日、友人たちとささやかに行われている読書会で、「老子」を読みました。そのことと、先日和琴について書いたこととで、少し思い出すことがありました。 小さい微細な音に耳を澄ますこと…
前回の続き。角田博士の、「日本人は自然音や、日本に元からあった伝統的な音楽を言語的に処理する」という説から、私が腑に落ちるなあ、と思うことについて、書いてみたいと思います。 私は、雅楽の古典を演奏するときの感覚と、五線譜で書かれた、「西洋的…
最近、字ばっかりの投稿でしたが、演奏のお知らせをば。篳篥と笙の投げ銭LIVEのお知らせです。こういう形で篳篥や笙の音色を聞ける機会、あまりないと思いますので、ご飯食べがてらぜひ遊びに来てください。中秋の名月、貴族たちは船遊びとかしていたみたい…
前に、和琴について*2で「コト」という言葉について、「コト=言=事=琴」と考えられるような相関関係が面白いなあと書いてみたのですが、それに関連して、最近またちょっと面白いなと思ったことがあるので、書いてみます。 <a href="http://ohtsukajumpei.hatenablog.com/entry/2015/09/03/100010" data-mce-href="http://ohtsukajumpei.hatenablog.com/entry/2015/09/03/100010">和琴について*2 「コト」の</a>…
先日、テレビで9月1日の始業式を前に子どもたちの自殺が増えるというニュースを見ました。 わりと、自分の中で子どもたちのために、あるいは子どもたちと共に何かしたいという思いがすごくあって、いまも思っています。 一応わたくしは笙の奏者ということ…
今日は、静岡某所の滝にて笙の録音をしてきました。 滝のホワイトノイズの中から笙の音が立ち上がるようにしたく、いろいろ試みました。うまくいっていることを祈り。 さて、以前、笙の野外録音CD「とこにわ」を、仮のかたちながら作成したのですが、そのコ…
和琴シリーズの最終回です。 前回までで、和琴の前身である「コト」は、かつて弥生時代の共同体の中で、シャーマンが祭祀の中で使っていたものではないか、ということを書きました。そういったことが、今も和琴という楽器の奏法、性質に関係しているのではな…
前回からの続きです。 そもそも、和琴、わごん、というのは、音読みで、こういった楽器のことは、琴「コト」と言いますよね?そもそも、「コト」という言葉は、弦楽器全体をさす和語で、後に琴や箏という字が当てられるようになったという経緯があります。だ…
先日の古代歌謡の会を終えて、改めて和琴のことが気になってきたので、なんとなく、今自分がこの和琴に対して感じているイメージを書いてみます。 和琴は、御神楽などの宮中祭祀で用いられる神楽笛とともに日本古来の楽器であるとされています。倭琴、日本琴…
さる8月30日、無事MOMINOKI HOUSEでの「古代歌謡と唐楽の夕べ」演奏会、お陰様で盛況のうちに終えることができました!自然食レストランで古代歌謡という雅楽の中でもあまり知られていないジャンルをするという、、なかなかない試みでした。 朗詠をみなさ…
書く書くといいながら、だいぶ間が空いてしまいました。思えば、書きたいことはいろいろあるのですが、ちょっと無精になっておりました…毎回重いので、軽くさらさらと。いろいろ書きたいことを書ければ。 さて、先日の雅楽講座のご報告も書きたいんですが。…
さて、雅楽の講座の日程も近づいてきましたので、すこし、自分が雅楽について思うことを書いてみたいと思います。 日本の伝統文化・雅楽とは? 〜雅楽の基本を知る講座〜 - 楽記ohtsukajumpei.hatenablog.com 僕が雅楽の世界に入るきっかけとなったのは、だ…
先日の山梨での滞在製作にて *** さて、遅くなってしまいましたが、8月、MOMINOKI HOUSEでのフリーライブの予定です。 MOMINOKI HOUSE FREE LIVE 「雅楽 Gagaku 笙 Sho」 大塚惇平 Jumpei Ohtsuka Date:8.8 Sat.8.21 Fri.8.29 Sat. Time : 19:00~ 2st…
演奏会のお知らせです。 老舗の自然食レストランMOMINOKI HOUSEにて、雅楽の大先輩、笛奏者の中村香奈子さんとの演奏会を企画させていただきました。 <a href="http://www.nakamurakanako.jp" data-mce-href="http://www.nakamurakanako.jp">中村香奈…
さてさて、来月の企画です。 8月22日、原宿のMOMINOKIHOUSEにて、雅楽の講座を開催します。 むかしはよく、音楽を聴くときに、一切の知識なしに、そのまま音だけの印象を聴くのがいいのだ…と思っていたものですが(実際そういうことは大事ですが) まった…
さて。前回の続きです。 一見すると淡白かつ単調に見えるかもしれない雅楽の舞をどう楽しむか…ということなのですが、 右舞の平舞(四人ないし六人でゆったりと舞う舞)の場合、すべての舞に共通な舞の「手」と呼ばれる決まった「型」のようなものがあるので…
さて、先日アップした右舞ワークショップの日程が近づいてきました。それにつけて、自分が雅楽の舞のどういうところに惹かれるのか、少し書いてみようと思います。 たぶん、自分は表現や、音楽、芸術に興味のある普通の現代人が、雅楽に触れていくときに何を…
7月のMOMINOKI HOUSEでのフリーライブの予定です。ひとまず、明日ですね。毎回、何かしら面白いことが起きる笑、ので、みなさま、是非遊びに来てくださいませ。多くの方と笙の響きの素晴らしさを分かち合えたらと思っております。 * MOMINOKI HOUSE FREE L…
明日はmominokihouseにてフリーライブです!歌い手のArisAがゲストで来てくれます。どんなセッションになるか、とても楽しみです。MOMINOKI HOUSE FREE LIVE「雅楽 Gagaku 笙 Sho」大塚惇平 Jumpei OhtsukaDate:6.26 Fri. with ArisATime : 19:00~ 2stage…
雅楽の伝統の中に宿されている叡智のようなものを、現代に生きる私たちの感性に接続していく新しい試みとして、雅楽の舞である右舞のワークショップを始めることにしました。 雅楽の舞は、初めての方が、ただいきなり見ただけではなんのことやら…となること…
最近のお絵かき *** さて、少し間が空いてしまいました。 このブログにどういうことを、あるいはどういうことまで、書いていこうかな、ということを少し迷う部分があったのですが、ひとまず。気の向くまま、書いていくことにしました。また少し即興につい…
✳︎✳︎✳︎6月のmominoki houseでのフリーライブ、予定が決まりましたので取り急ぎお伝えいたします。いつも演奏させていただく度に良きご縁をいただいておりまして、ありがたい限りです。mominoki houseでの笙を中心とした場を皆さまに楽しんでいただけたら幸い…
✳︎✳︎✳︎演奏風景の左下2名が明らかに異質っていう…笑。それ故のTorus Vilでしょうか。それは別として、今回とても楽しく演奏させていただきました。見に来てくださった方々も多彩で、HIGUREを中心としたコミュニティー、そこに集まる人、そこで鳴らされる音……
埼玉県北本市 自宅前の闇✳︎✳︎✳︎埼玉県北本市に引っ越してきてほぼ丸1年になります。北本、というとたいていの人はわからないのですが、高崎線で大宮から5駅先ですね。さてさて、その北本からこの五月末に引っ越すことになりましたので、ちょっと、北本に捧…
✳︎✳︎✳︎ ヨガと笙のイベントを企画しました!笙の音を先入観なく、純粋な音体験として体験していただきたい…さらにヨガで身体を弛め、深くリラックスした状態で聴いてただけたら最高ではないか…との思いから企画しました。 場所も、清澄白河のデザイナーの方…
昨日、来てくださった方々、どうもありがとうございました!! 僕自身、とても楽しませていただきました。衣装は完全にArisAちゃんと歌織さんき借りたという…それもありがとうございました、、! 個人的に、もっと声や、簡単に音の出せるものを色々仕込んで…
MOMINOKI HOUSEにて *** ひさびさ?でもないか。かなり近々ですが、原宿のオーガニックレストラン「MOMINOKI HOUSE」にてフリーライブを行います。MOMINOKI HOUSEでのお食事と共に笙の演奏をお聴きいただけます。ぜひお気軽にどうぞ。新しくつくったCD…
CD作成しました *** 完全手づくりですが、この度CDを作成しました。 友人に手伝ってもらいつつ、ジャケットのイラスト、デザインから、すべて自分でさせていただきました。 以前、マネジメントをしていただいている天田晴美さんと「とこしえなるひび…