読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

楽記

笙 うた 奏者 大塚惇平のブログです。

【講座開設】よみうりカルチャーセンター 雅楽・笙を奏でる

演奏のお知らせ 活動について

先日すでにお知らせしていました、よみうりカルチャー荻窪の教室ですが、お陰様でほどよい形、人数での開講となりそうです。ありがとうございます。

それで、実は恵比寿のよみうりカルチャーセンターでも講座を開設する予定です。さらに多くの方にご受講願いたいと思い、講座の内容について少し書かせていただきます。

講座では、まず、笙という楽器がどのような楽器か、という一般的な説明から、奏法の解説をして、具体的に、雅楽で一番有名な楽曲である「越殿楽」をまずは吹けるようになるところまでお稽古していきます。上達の程度によって、篳篥や、龍笛との合奏もしていく予定です。

宮内庁の先生や、雅楽会によって笙の吹き方はもちろん変わってくる部分がありますが、基本的な部分は同じだと考えています。どこにいってもひとまず合奏ができる、というところまで指導させていただきます。

僕自身も、芸大を卒業してから2年半、今の先生のお稽古をするようになってから1年半、だいぶ自分の中でこれまで習ってきたことが咀嚼、わかりやすくお伝えできるレベルになってきたと思います。

それに加えて、雅楽、笙という楽器の魅力についてのお話(マニアックな部分も含めて)を、現代人にもわかりやすく咀嚼してお伝えしていきます。雅楽、笙の歴史、三分損益法などの調律のお話、平安時代の楽人のお話、古楽書のお話、世界の音楽と雅楽の比較など・・・

雅楽を現代人が楽しむにあたって、楽器を演奏するだけでなく、お話を通して知っていただくことはとても必要なことだと感じています。また、それが上達につながる部分もあると感じています。客観的な視点からその辺りをお伝えするのは自信のあるところですし、私の講座の売りでもあります笑。

雅楽、笙のお稽古を通じて、「音」の世界の面白さ、日本文化の面白さを体感していただける講座にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。詳しくは下記のそれぞれのリンク先をご覧ください。

***

●日時:
【よみうりカルチャーセンター荻窪
第2・4週 木曜日 19:00~20:30
10/13、10/27、11/10、11/24、12/8、12/22
http://www.ync.ne.jp/ogikubo/kouza/201610-06495000.htm

【よみうりカルチャーセンター恵比寿】
第1・3週 水曜日 19:00~20:30
10/5、10/19、11/2、11/16、12/7、12/21
http://www.ync.ne.jp/ebisu/kouza/201610-06490010.htm

●受講料:どちらの講座も、会員 3か月 6回 16,848円(うち消費税額1,248円)

●レンタルの楽器有り、体験、見学有り

笙を通じて「聴くこと」に耳をひらく / そのための場作り思案

さて、カルチャーのお知らせをした後であれなのですが、

やはり、できれば教室を個人的にも開きたいなと。カルチャーはご縁ですしカルチャーならではの出会いもありますので、そちらも続けますが、

先日の原始感覚美術祭で感じたことがいろいろあって、やはり「音を聴く」ことのおもしろさ、価値を、笙を吹くこと、体感することを通じて知ってもらえることをやりたいと思っています。

笙の音を聴いてもらった感想として、「笙の音を聴いていると逆に周囲の環境の音が良く聴こえるような気がする」というものが多いです。

笙の音の指向性として、そういう部分があると思います。ジョンケージの笙のための楽曲one9もそういった笙の音の指向性がうまく出ているような気がします。

それだけでなくて、雅楽という伝統、笙の伝統の中には、現代人があまり意識を向けない「聴くこと」に対する叡智というか、蓄積がとてもあるように感じます。

伝統には、その伝統に携わった人間が「眼差してきた」「耳を傾けてきた」世界観が、長い年月をかけて、膨大な情報として蓄積されています。そこに、おもしろさがないわけがない、というか、そのおもしろさを実感しているから僕なんかは続けているわけです笑。

そういう音に対する感性が日本にはあるよ、ということを知ってもらえれば・・・と思っています。

というわけで。どんな場所で、どんな風にやっていったらよいか…ご教示いただける方がいらっしゃれば幸いでございます。一緒にやりたい、やってみたいという方がいらっしゃればなおさら。

なんとなく、アートの文脈に光があるように感じております。多方面に展開していけるような面白いことができれば!と。よろしくお願いします。

【10月期】よみうりカルチャー荻窪

カルチャー講座のご案内です。

4月期から大宮のよみうりカルチャーさんの方で講座を開設させていただいていましたが、生徒さんが皆東京から、笑、ということもあり、荻窪の同じくよみうりカルチャーさんの方で10月期から講座開設と相成りました。

東京で笙を習いたい方、ぜひどうぞ!カルチャーだからこその出会いを楽しみにしております。詳しくは下記リンクをどうぞ。

雅楽 笙を奏でる(9月22日事前体験日):よみうりカルチャー荻窪:よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)

f:id:ohtsukajumpei:20160223084721j:plainf:id:ohtsukajumpei:20160110191044j:plain

信濃の国原始感覚美術祭2016 無事終了しました。

f:id:ohtsukajumpei:20160816135559j:plain

帰ってきてからバタバタで、ご報告が遅くなりました。「信濃の国 原始感覚美術祭」のオープニングでの演奏が、無事終わりました。

今回、分不相応にも、コントラバス奏者の齋藤徹さんにお声がけさせていただき、ご一緒させていただく事が叶いました。

「うみに聴く 水の沙庭」・・・「大きな声、音」ではなく、「小さな声、音」を聴く・・・ということを謳ったつもりの題名でしたが、それが最も必要なことは自分なのではないか?ということを感じさせられました。

曲目は、笙のソロにて平調調子六句、齋藤さんとの即興デュオ、齋藤さんの楽曲「オンバクヒタム琉球弧編〜トンビ」続いてハックメオを観客のみなさんにお配りし、参加してもらいながらの、演奏、、最後にもう一度即興デュオをさせていただきました。

f:id:ohtsukajumpei:20160816135635j:plain

「続けるのか」「やめるのか」その迷いに蹴りをつけて「はじめること」を選択した…それから2年と少し経ちますが、演奏活動を続けてきた中で、僕自身はまだまだ「わからない」ことだらけで、しかし、自分が「わかっていない」ということがわかってきた…そしてそこにこそ、可能性がものすごく、ある、ということに喜びを感じています。

色々とお声がけいただいたご縁で、今回齋藤さんとは4回目のご一緒させていただく機会でしたが、(時と場所と縁からか)今回初めて齋藤さんの「音」に本当に(畏れ多くも)触れさせていただいたように感じました。

藤家流琵琶の逸話を伝える鎌倉時代の著書「文机談」等を読むと、名手の藤原師長の琵琶は、月の玉の光のような、とか、風の渡っていく音のように聴こえた、とか、書いてあるのですが、

齋藤さんの音からは本当にそのようなもので、「海の深いうねりの音」や、「トンビが羽ばたき飛ぶ音」そのまま音に映るように感じます。それは、「擬音的に」ではなくて、その響きの形象のようなものがそのまま映っている…ような感じなのです。

楽器を演奏するというのは、楽譜の通りに演奏できる、とか、指がきちんと思ったように動く、とか、技術的なものは当たり前にありますが、その上で、さら形象を音に「映す」というのは、実はとても「高等技法」で、微細なものを聴く感性を、聴き手にも求められるものがあると思います。

あるいは聴き手の聞きたいものを音に映す、あるいは、音の中に自分の聴きたいものを聴く、そういう場の引力を作り出す、ということでもあるのかもしれません。
今回、お客さんにもハックメオや声で参加していただくシーンがありましたが、音を聴くこと、聴き合うこと・・・そしてもっと微細なものを聴く、そういう感じ方があるよ、ということをお伝えしきれなかったかな、と思う部分がありました。

齋藤さんも「音が通じたというよりは、願いが通じたかもしれないと言う感触が残りました」と感想を残してくださっていますが、そこは私の反省でございます。。やはり、音が通じてほしい。

何か、いろいろ書き連ねてしまいましたが、「小さな音、声」に耳を傾ける、微細のものの音を聴く…そういった感覚が、自分にとっての「原始感覚」であったりしますが、そういうことをもっと伝えられるような演奏活動を行っていきたいと思った次第であります。

・・・って、なんか真面目なことばかり書いてしまいましたが、滞在自体はすごーく楽しかったです!滞在中大変にお世話になりました、森さま、素晴らしい滞在場所とご飯をありがとうございました!そしてこの場を作るために奔走いただきました細田さま、杉原さま、重ね重ね御礼申し上げます。また彼の地を訪れること楽しみにしております!f:id:ohtsukajumpei:20160816135723j:plain

f:id:ohtsukajumpei:20160816135743j:plain

f:id:ohtsukajumpei:20160816135803j:plain

f:id:ohtsukajumpei:20160816135759j:plain

HAGISOにてgood morning concert

演奏ご報告

f:id:ohtsukajumpei:20160724220558j:plain

昨日は谷中のHAGISOにてgood morning concertに出演させていただきてきました。久々こんなに早い時間に演奏させていただいたかもしれません(8:30~)。撮っていただいた写真を見てみたところ自分がほぼ柱になってますね笑。楽器との一体化が・・。久しぶりに一人で演奏させていただきました。

ところで7月のHAGISOのモーニング営業中に流れるBGMを選ばせていただく「good morning ear」の選曲もさせていただきました。若干恥をさらした感が・・。いえいえ、何かしらみなさんの耳に残るものがあれば幸いです。笑。居間シアターのみなさん、角ちゃん、貴重な機会をありがとうございました。HAGISOはとてもおもしろいスペースなのでみなさんぜひ遊びに行ってください。8月は萩フェスもあります。

f:id:ohtsukajumpei:20160724220623j:plain

f:id:ohtsukajumpei:20160724220746j:plain

信濃の国原始感覚美術祭2016ー地は語る、水のかたりべ

告知しよう、告知しようと思っていたらもう一ヶ月を切っております。。

f:id:ohtsukajumpei:20160718225004j:plain

長野県大町市木崎湖で行われます、「信濃の国原始感覚美術祭2016ー地は語る、水のかたりべ」の8月7日、オープニングイベントに参加いたします。一番下に情報を貼り付けますが、詳しくはぜひwebサイトをご覧ください。

個人的には、同日のイベントで田口ランディさんとご一緒できるのを楽しみにしています。高校生の頃からの読者なので。茂木健一郎さんも、毎年いらっしゃっていますね。

数年前、この木崎湖の湖畔に友人の実家があり、土地のお祭りに参加させていただいたことがありました。

とても印象的な経験で、夜、お神輿の後をビールを片手に歩いている時に、湖の向こう側に何かの灯りが灯っているのを見て、かつてここで暮らしていた人たちはこういう風に、狐火みたいなものを見ていたんだなあと、なんとなく思ったのを記憶しています。
さらにその数年後、別の音楽の友人たちとこの美術祭に参加させていただく機会を得、それも自分にとっては貴重な経験となりました。

今回は、大変僭越ながらもとても尊敬させていただいております、コントラバス奏者の齋藤徹さんにお声がけさせていただき、出演していただく運びとなりました。

今回の美術祭に参加しているアーティストの方々は、絶対に齋藤さんの演奏に何かを感じられるのではないか、と個人的に思っております。そこも、実は楽しみにしているところであります。

都内からは、少し遠いのですが、高速バスなどを使うと、意外とリーズナブルに、来られていまいます笑。木崎湖という場所が、やはりとても魅力的な場所なので、ぜひ、都内から異郷へと遊びに来られうことをお勧めいたします!

8/7[日]10:00~21:00
オープニングイベント
みのくち祭り~海ノ口音楽祭
参加費 1日通し券 予約4,000円/当日5,000円(パスポート付)
会場 海ノ口上諏訪神社
木崎湖漁協の駐車場を御利用下さい。
予約 nishimarukan@bj.wakwak.com

16:20~17:50
「うみに聴く 水の沙庭」齋藤徹(コントラバス)×大塚惇平(笙)
日本を代表するコントラバス奏者の齋藤徹と笙の大塚惇平のセッションライブ
参加費 予約2000円 当日2500円(パスポート付)
予約 nishimarukan@bj.wakwak.com
企画 細田恵莉

primitive-sense-art.nishimarukan.com

今週末。7月9日。ゆうど、水巡です。

演奏のお知らせ 思うこと 感じること

7月9日、ゆうどでの演奏会「水巡」、いよいよ今週末です。自分のプロフィールだけ載せてなかったので、いちおう。

ohtsukajumpei.hatenablog.com

水俣病のことを書き綴った「苦界浄土」で有名な石牟礼道子さんの詩集「はにかみの国」をなんとなく読み返してみて、ああ、自分がやりたいことはこういうことだな、ということを思う。

自分はいわゆる「音楽」が好き、、ではない、いやそんなことはないんだけど、あまり執着がないのかもしれない、、本当の意味で「音楽」ということの地平で身体を張っている方々とご一緒するとき、すごく感銘を受けるし、自分はここにいていいのか?と思ったりもするのですが、

それでも、やはりその地平に立たせていただくことが、自分には必要だと思いますし、そこで磨かれていくべきだとも思っています。それが自分にとっての「音楽」なのかもしれませんが、まだ道半ばです。

しかし、なんで「笙」を選んでしまったのか…ということと、石牟礼さんの詩に感銘を受けることは自分の中ではとてもつながっているように思います。
そこがつながった地点、その地平に立っていたいと心からいつも思っています。

そのような「おんがく」を7月9日、ゆうどで奏でられたら幸いです。詳しくは、一番上に貼りましたリンクからどうぞ。みなさまのご来場をお待ち申し上げております。

大塚惇平

ヴォイスパフォーマンスの活動を通して笙の響きの世界と出会う。早稲田大学第一文学部卒業。音楽文化論を小沼純一氏に師事。田島和枝氏に笙の手ほどきを受ける。その後、東京藝術大学音楽学部邦楽科雅楽専攻卒業。笙、琵琶、右舞、歌物を専攻。現在、笙、右舞、歌物を豊英秋氏(元宮内庁式部職楽部首席楽長)に師事。雅楽古典の演奏・研究をベースにしつつ、現代音楽や即興演奏、他ジャンルとの交流を積極的に行う。最近では平河町ミュージックス「春の響きを聴く」(2012)、浅草公会堂「邦楽爛漫」(2013)、大江戸助六太鼓公演「音で見る『大江戸百景』」(2014)、信濃の国 原始感覚美術祭 2014「水のうたがき」(2014)、阿佐ヶ谷アートフォレスト2015「雪雄子舞踏『鵲草』×杉原信幸×大塚惇平」(2015)、出雲やおよろずアートプロジェクト「あめつち〜神迎前夜ライブ〜」(2015)、目白庭園 秋の庭園ライトアップ「大塚惇平 雅楽コンサート」(2015)、日中韓芸術祭 平山素子作品「やおよろず」(2015)他、雅楽古典や他ジャンルとのコラボレーション企画、都内ギャラリーでの演奏、屋久島 益救神社、丹生都比売神社、高麗神社等の寺社にての奏楽奉仕等、精力的に演奏活動を行っている。

f:id:ohtsukajumpei:20160301000401j:plain