楽記

笙 うた 奏者 大塚惇平のブログです。

カルチャー関係の情報。

さて、カルチャー関係の情報の続きです。先日お伝えした、よみうりカルチャー大宮の教室の事前体験会ですが、

* 3月30日 19:00~20:30 事前体験会 1,080円 教材費500円

となります。詳細・お申し込みは、よみうりカルチャー大宮のwebサイトにて。ひとまず、笙を吹いてみることのできるワークショップのような形になりますので、継続して通う予定のない方も、ぜひ体験しに来てみてください。気軽に笙の吹ける機会はあまりないはず・・・。

雅楽 笙を奏でる(3月30日事前体験会):よみうりカルチャー大宮:よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)

それともう一つ教室が決まっております。

【西新宿カルチャープラザ】 雅楽 笙を奏でる

【日時】第2・4週 火曜日 10:30〜12:00
    6/14スタート

【受講料】一回 5,346円

* 楽器レンタル希望は、500円(税込)/1回【教室のみ、持ち出し不可】
* テキスト代…初級用1,080円(税込)
* 5月24日 10:30~12:00 無料体験会 教材費500円

こちらはまだwebサイト上に情報は上がっていませんが、西新宿カルチャープラザのwebサイトに後日掲載予定です。こちらもまた後日お伝えします。

西新宿カルチャープラザ - 「一流の講師とすばらしい仲間」(株)カルチャー|カルチャーセンターを全国で展開

ではでは、みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。

【ライブ】春をきく〜笙に聴く

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3月26日、駒込のmaruchanでライブをします!自分のソロと、表現hyogenの佐藤公哉君を迎えてのデュオです。ソロは、笙の古典曲からインプロ、歌、そして佐藤公哉君作曲による笙のソロ曲の演奏も予定しています。また、公哉君とのデュオは久しぶりなので、こちらもとても楽しみにしています。そしてmaruchanがとても素敵な場所なので、来たことのない方は是非寛ぎに来てください笑。桜も咲きだす頃かな?双調の響きは、春を呼び込む響きのような気がします。ぜひお気軽に笙の音を聴きに遊びにいらしてください。

春をきく 〜 笙に聴く

雅楽には四季があります。
双調は、春を呼び込むための響き。
双調の響きを中心に、笙の古典曲や、表現の佐藤公哉を迎えての、
ヴィオラやヴォイスとの即興演奏、佐藤公哉作曲の笙のソロ曲の披露します。
春の午後、ぜひ遊びにいらしてください。

2016年3月26日(土)15:00 start

投げ銭+ワンオーダー制

笙:大塚惇平

ゲスト:佐藤公哉(from 表現 hyogen)

会場:駒込 ちょこっとカフェギャラリーmaruchanにて

ご予約など不要ですので、お気軽に遊びにいらしてください。

 

【ゲストプロフィール】

佐藤公哉

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1984年北海道生まれ。シュルレアリスムの影響のもとに幼少より画家を志し、後に音楽へ転向。東京藝術大学音楽環境創造科卒業後、 声/ヴァイオリン/ヴィオラ/パーカッションを用いて作曲、演奏、ワークショップを各地で行う。
カルテット「表現(Hyogen)」、デュオ「3日満月」などの名義でフォークロア/ポップス /現代音楽/美術/舞台芸術などの混在した活動を 続けている。子どもたちと作る音楽サーカス「音のてらこや」を権頭真由とともに主催。 世界各地の伝統芸術と繋がりながら現代に必要な場作りを目指すプロジェクト/ネットワーク組織「Torus Vil.」を主催。

http://sound.jp/hyogen/
http://satokimiya.blog.fc2.com

よみうりカルチャー大宮・笙の個人レッスン

さて、この度、4月期から大宮のよみうりカルチャーにて、笙の講師をさせていただくことになりました。笙をやってみたい、という方、レンタルの楽器もございますので、これを機に、初めてみてはいかがでしょうか??3月30日に体験会も予定しておりますので、以下のリンクをご参照ください。

雅楽 笙を奏でる:よみうりカルチャー大宮:よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)

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また、最初からしっかり学びたい方には、個人レッスンもございます。これを機にこちらも本格的に始動させようかなと思っています。以下詳細です。お問い合わせは、ohtsukajumpei@gmail.com までお願いいたします。

日時 予約制 1回 90分程度

場所 都内近郊 お客様のご自宅や、レンタルスタジオでのレッスンも受け付けております。ご自宅の場合、ご自宅までの交通費を、スタジオの場合、スタジオ代をご負担いただきます。

会費 個人レッスン/5,000円(1回)

グループレッスン/3名以上 お1人様 3,000円(1回)

* 楽器をお持ちでない方も、レンタルの楽器がございますので、お問い合わせください。

* 笙を吹いてみたい方のための体験レッスンもご用意しております。詳しくはお問い合わせください。

笙 トンバク プルサルテリ LIVE 立川 あちゃ

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さいきんとみに忙しく、ブログなど全然更新できていないのですが、私2月4日から、東京に引っ越してまいりました。東京の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。さて、日程が迫っておりますが、ライブのお知らせです。この前もご一緒した、ペルシャ打楽器奏者の蔡怜雄さんと、ブサルテリなど、中世古楽の楽器を演奏されている、Sally Lunnさんとのライブです。今回はお二人のホームグラウンド?のあちゃさんに呼んでいただきました。とても素敵な場所です。中世古楽の世界は興味がとてもあるのですが、まだまだ知らないことが多く・・・僕自身とても楽しみにしています。お時間ありましたら是非遊びにいたしてくださいませ。

笙 トンバク プルサルテリ LIVE 立川 あちゃ

2016.3.4(金)
7:00 open 7:30 start
チャージ2000円+order

会場 立川あちゃ  立川市錦町2-1-8 グリーンビル2階 

出演

大塚惇平 笙

蔡怜雄 トンバク

Sally Lunn ブサルテリ

「お問い合わせ」
rezidents@hotmail.com
090-6476-5584 (蔡怜雄)

笙、ブサルテリ、トンバク、歴史上でそれぞれ出会っていたかもしれない3つの楽器での演奏です。

「洞窟で聴く笙とトンバク」ありがとうございました!

1月31日の「洞窟で聴く笙とトンバク」、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!ワークショップではフレームドラムを叩き、朗詠「嘉辰」を歌っていただくという、短時間にもかかわらず盛りだくさんの内容でしたが、少しでも伝統音楽のエッセンスをお楽しみいただけたかと思います。ライブでは、トンバクやダフに加えサントゥールと笙の即興演奏をお聴きいただきました。もし、シルクロードを通して二つの楽器が出会っていたら・・・というひとつの幻想をお聴きいただけたかと。個人的には笙とサントゥールの演奏にとても可能性を感じました。ライブの映像、撮り方など課題は多いのですが、ひとまず、雰囲気を感じていただければ、ということでアップしてみました。もしよろしければご覧ください。

www.youtube.com

 

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雅楽はアジア的な広さで理解する必要がある音楽だ、と、某大学時代某先生の授業で教わりましたが、そんな気がいたします。今回古典っぽい演奏はぜんぜんしてませんが笑。

またこのようなかたちで、笙の可能性を広げるべく定期的に自分の企画は続けていこうと思っています。また皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

今週末、31日、ライブ。

今週末の、日曜日です。ペルシャ音楽奏者、蔡怜雄さんとのデュオ。

ohtsukajumpei.hatenablog.com

とっても久しぶりに、かつてのヴォイスの師から勧められた本で、インドの音楽家ハズラト・イナーヤト・ハーン著の「音の神秘ー生命は音楽を奏でる」をパラ見したのですが、「東洋の歌い手は、うたいだすまで何をうたうか自分でも分かりません。時と場の雰囲気を感じとって心に湧き上がってくるものをうたい奏でるのです」とありました。彼とのセッションは、まさしくそのような感じかもしれません。雅楽の六つの調に合わせたセッションもやろうかな、と思っています。

ワークショップも、雅楽の古代歌謡をうたい、フレームドラムを奏でるとても珍しいものになるかと。ぜひ多くの人に楽しんでいただけたらと思っています。

皆さまのお越しをお待ちしております…!

朗詠「嘉辰」のこと。

さて、次回の演奏会で行うワークショップで、皆さんに雅楽の歌物、朗詠の「嘉辰」を歌っていただこうと思っているのですが、その嘉辰について、少し書いておこうと思います。

ohtsukajumpei.hatenablog.com

朗詠というのは、平安時代の貴族が、外来の漢詩に節を付け、歌って楽しんだものです。和漢朗詠集 - Wikipediaなどが有名ですね。江戸時代まではお公家さんたちによって伝承されてきました。現在は宮内庁式部職楽部の先生方によって伝承されています。

「嘉辰」は隋から唐にかけての文人である謝偃(しゃえん)の詩で、和漢朗詠集の「祝」の部に収められています。文字通り祝い事の席で多く歌われていたようです。

以下が、その楽譜。

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 嘉辰令月歓無極 萬歳千秋楽未央

めでたい時節と月の巡り、喜びは極まりない。これから先いついつまでも楽しみが尽きることはない。

漢字の横からにょろにょろと出ているのは「博士(はかせ)」と言って、音の上がり下がり、旋律のかたちを視覚的に表したものです。仏教の声楽、「声明(しょうみょう)」から来ていると言われています。博士というのも、また独特なもので、面白いです。

youtubeに博雅会さんの映像があったので、貼らせていただきます。現在の伝統の中ではこのような男性の斉唱に、笙、篳篥龍笛の付け物がつき、無拍節で歌われます。

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さて。当日は、この嘉辰の歌い方を皆さんにレクチャーし、雅楽の音感覚を味わっていただきたく思います。雅楽でも、「歌」が、やはり基本なのかなあ、と感じさせることがあります。雅楽は、体験してみて、初めてその面白さがわかるところがあると、僕は思っています。ぜひ、その面白さを皆さま体験しにいらしてください。さらに、この嘉辰に合わせてペルシャ音楽風のフレームドラムをつけてみよう・・・ということもします笑。とても面白い体験ができるのではと思います。ではでは、 皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。