楽記

笙 うた 奏者 大塚惇平のブログです。

お正月の読書と映画。

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田口ランディの「オクターブ」が実家に転がっていたので、読む。しかもアーティストの田中紗樹さんの描いたブックカバーで読む。よしもとばななの「マリカの永い夜」も最近久しぶりに読み返したので、舞台がバリ島つながりだ。

・・・その「オクターブ」の中で描かれているように、人間は人間の「認識」から外に出ることはできない。生物は、それぞれのやり方で、世界を「解釈」している・・・。人間は、人間の認識し、解釈した世界の「外側」を知覚することはできない・・・。知覚できないものは存在しないのと同じだ。

でも、逆説的かもしれないけれど、この世界に「外側」がある、ということを認識する瞬間というのは、意外にあるような気がする。世界は一つではないし、限定されてもいない。そういう瞬間の訪れが、芸術とか、そういうものの役割なのかもしれないと少し思う。

その人間の認識世界のお話。お正月、スターウォーズのエピソード4から6と、現在公開中の7を見た。もう、やっぱりオープニングは最高ですね。ジョージルーカスは、スターウォーズを作る際に、神話学の影響を受けた?そうなんですね。ライトサイドとダークサイド、光と闇、陰と陽・・・なんでもいいんだけど、人間の認識には、やはり、元型的なものって存在すると思う。それは、身体の構造や、脳の構造的に、そうであると思う。だから、思想や宗教というのは面白いし、意味があるなあと思ったりする。バリ島でも、善と悪が永遠の戦いを繰り広げている。それが世界を持続させる推進力になる。善と悪が融合したら、たぶん「一」になる。神話的といえば、漫画のベルセルク。同じく三浦建太郎ギガントマキアも好き。今年新たなアニメ化の話があるそうですが、ベルセルクについてはいつか何か書いてみたい。

というようなお正月を過ごした、というお話です。。