楽記

笙 うた 奏者 大塚惇平のブログです。

古代歌謡と唐楽の夕べ、無事終了しました。

さる8月30日、無事MOMINOKI HOUSEでの「古代歌謡と唐楽の夕べ」演奏会、お陰様で盛況のうちに終えることができました!自然食レストランで古代歌謡という雅楽の中でもあまり知られていないジャンルをするという、、なかなかない試みでした。
 

f:id:ohtsukajumpei:20150901160029j:image

朗詠をみなさんに歌っていただく、というシーンでは、みなさま声に出して歌ってくださり、とても感動しました。古代歌謡の体感、声を出す心地よさを感じていただけたら幸い、と思いさせていただきました。

 

f:id:ohtsukajumpei:20150901160027j:image
今回、和琴の響きをみなさまに聞いていただきたく、香奈子さんに持ってきていただきました。やはり和琴という楽器は通常の雅楽で用いられる楽箏とは全然奏法が違い、特殊な楽器なのだなということを改めて思いました。アイヌの人たちの楽器であるトンコリとの類似性も指摘されているそうです。日本の音楽の古層を伝える楽器のひとつなのかなとも思います。写真は狛調子を和琴と高麗笛で奏でているところです。
 
f:id:ohtsukajumpei:20150901160041j:image
後半では笙と笛によるわりとスタンダードな雅楽の演奏もさせていただきました。今回の演奏会は、大先輩の雅楽演奏家中村香奈子さんに色々とお世話になりました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。個人的には、古典はもとより、即興演奏を気持ち良くさせていただけたのがとても嬉しかったです。
 
f:id:ohtsukajumpei:20150901160132j:image
 また、僕自身、これを機に古代歌謡をもうひとつ深く探究を深められればなと改めて思いました。ほんとに、雅楽の世界は果てのない世界だなと感じています。こういうふかい響きの世界を、もっと多くの人に知っていただけたら…と改めて思いました。
 
大塚惇平
ohtsukajumpei@gmail.com