楽記

笙 うた 奏者 大塚惇平のブログです。

8/20 新しい繭 笙とペルシャの打楽器による、架空の旅の記憶 〜 LIVE

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先日お知らせした『新しい繭』発売記念ということで、ペルシャの打楽器奏者・蔡怜雄と、笙奏者・大塚惇平のライブです!8/20、代々木上原のhako galleryにて!!

二人でのライブは昨年末以来。我々の新しい試みをぜひ楽しみにいらしてください!

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この度ミニアルバムを作成したペルシャの打楽器奏者・蔡怜雄と、笙奏者・大塚惇平による演奏会です。今回はミニアルバムに収録の「即興楽曲」に加え、サントゥールと笙、声楽曲も演奏します。このデュオの新しい試みにご期待ください!

■日時:2017年8月20日 (日)18:30 開場 19:00 開演

■会場:hako gallery 〒151-0066 東京都渋谷区西原3丁目1-4 TEL.03-5453-5321 http://hakogallery.jp/

■出演:
蔡怜雄(トンバク、ダフ、レク、サントゥール、声)
大塚惇平(笙、ダフ、声)

■料金: 予約・当日共に 2,000円(お茶付・お菓子の販売あり)

■予約:ohtsukajumpei@gmail.com(大塚)までお名前、人数をお知らせ下さい。 

 

■下記のfacebookのイベントページには少しずつ情報もアップしてまいりますので、ぜひご覧下さい。

www.facebook.com

新しい繭  笙とペルシャの打楽器による、架空の旅の記憶

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ペルシャの打楽器奏者・蔡怜雄、笙奏者・大塚惇平によるミニアルバムです。

ひとまず、最初の一歩を。新しい繭・新しい試みを少しでも楽しんでいただけましたら。以下詳細です。

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新しい繭  笙とペルシャの打楽器による、架空の旅の記憶

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ペルシャの打楽器奏者の蔡怜雄、笙奏者の大塚惇平のこのデュオは、これまで即興演奏でのライブを多く重ねてきました。このたび、NUMANの佐東賢一さんのご好意でスタジオでの即興演奏による一発録り、聞き直してみたところこれで一度CDとして形にしてみては?の流れに。いくつか良いものを抜粋して形にしてみました。

曲名は、改めて聞き直してみたときに浮かんできたイメージを言葉にしたものです。これまでにも何度かこのデュオで「作曲」を、ということを話し合ってきたのですが、なかなか進まず。それでも、即興演奏ライブの度に浮かんでは消える響きのイメージは、様々な旅の情景のようで、好評を博してきました。こうして曲名をつけてみたのは、いわゆる「作曲」ではなく、どこからかやってくる曲のイメージを源泉として、それを「曲」として定着できないだろうか、という試みでもあります。

「新しい繭」。このデュオの新しい試みを少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。

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1.黄緑の轍
2.アルメニアン・チャント
3.さやけの
4.女媧のきたる
5.クニスナ
6.遠乗りの記憶

笙、声:大塚惇平
トンバク、ダフ、レク、声:蔡怜雄
レコーディング、マスタリング:佐東賢一
アートワーク:大塚惇平
デザイン:下山健太郎

価格:1,800円(税込)郵送料:200円

お申し込み先:大塚惇平 ohtsukajumpei@gmail.com まで、お名前、ご住所、ご連絡先、ご希望枚数を明記の上、お申し込みください。


〜曲想について

1.黄緑の轍
始まりのイメージ。雅楽の六調子のひとつ「壱越調」は、方位は中央、色は黄色、ニュートラルな物事の状態を表す。轍はこれまで通った道。これから通る道。(笙・トンバク)

2.アルメニアン・チャント
かつてあったかもしれない、想像上の聖歌。あるいはアルメニアの洞窟で。(声・ダフ)

3.さやけの
遠い空の上でかすかに光るもの。瞬くもの。あるいは、天鼓。その響きを聴く静かな青い野のさま。(笙・ダフ)

4.女媧のきたる
女媧は中国の創世の女神で、笙を発明したとされる。また、一説には女媧は元は中国南方の少数民族である苗族の女神であったという。苗族は笙の原型と言えるような「蘆笙」という楽器を奏でる。そのような故事に誘われて、南方からやってきた女媧と、笙のきた道を辿って。(笙・レク)
5.クニスナ
当時大塚が読んでいたライアル・ワトソン著『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』から。南アフリカ、クニスナの大地。海。失われた象たちの鎮魂。(笙・トンバク)

6.遠乗りの記憶
中央ユーラシアに広がる草原。馬で遠乗りした日の記憶。馬の駆けるリズム。風の匂い。夕日の匂い。(笙・ホーメイ・トンバク)

【ご報告】徹の部屋vol.42 雅楽・邦楽の新しい奏者たちとの共演 伝統と現代はコインの裏表だった!

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「徹の部屋vol.42 雅楽・邦楽の新しい奏者たちとの共演 伝統と現代はコインの裏表だった!」space&cafe ポレポレ坐

とにかくほんとうに、最高でした!多くは語るまい!!

ミシェル・ドネダ、レ・クアン・ニンのツアーはまだまだ続きます!!

詳細はこちらのfacebookイベントページにて!

 

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7/24 Essence of Japanese in Waterras ~雅楽を奏でる「笙・龍笛」~

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こちらの講座、おかげさまで満員御礼となりました

神田のコミュニティー施設、ワテラスコモンにて行われている和のワークショップシリーズ"Essence of Japanese in Waterras"の一環で、雅楽のお話、体験ワークショップです。笛奏者の中村香奈子さんとご一緒いたします!

雅楽とは…?イメージでなんとなく理解している方は多いかもしれませんが、雅楽の中にも唐楽、高麗楽、朗詠、神楽歌…など、様々なジャンルがあることをご存知ない方も多いでしょう。大河ドラマや映画などで雅楽のシーンが出てくることも多いですが、これを機に雅楽にぐっと近づいてみては?という企画です。画像や映像をご覧いただきながら、そもそも雅楽とは?歴史は?その他こぼれ話などなど…そして体験用の笙と龍笛の楽器もご用意、楽器体験も予定しております!

笛奏者の中村香奈子さんは私の大先輩で、雅楽についていつもはっとさせられることをおっしゃられます。私もどんなお話を伺えるか、とても楽しみにしています。

なんと、参加費も1,500円(税込)と据え置き、ぜひ、お早めのお申し込みをおまちしております!

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和の伝統芸能のなかでひときわ長い歴史を持つ「雅楽」。そのルーツと魅力をひも解くトーク&体験セミナーを開催します。

今回のテーマは「笙(しょう)と龍笛(りゅうてき)」。楽器の音色や構造、合奏の様子を学びながら、日本文化に根ざした古(いにしえ)のオト=雅楽に少しだけ触れてみましょう。ご希望の方は演奏体験もできちゃいますよ。これを知れば源氏物語陰陽師の世界がもっと楽しくなるかも!

今年1月の「和てらす音楽会」に出演していただいたお二人が再び講師としてワテラスに登場します。ぜひ、お越しください。

◆日 程:07月24日(月) 19:00~20:30(18:40受付開始)

◆会 場:ワテラスコモン1Fサロン

◆参加費:¥1,500(税込/当日支払)

◆講師:笙:大塚惇平、龍笛中村香奈

◆定員:30名

◆関連HP:グッドモーニングスHP

http://goodmornings.co.jp/ourproject/event/essence/20170623_3863.html


◆申込:下記ワテラスHPより ※07月21日(金) 12:00pmまで

http://www.waterras.com/event/archives/ev/4618


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主 催:一般社団法人淡路エリアマネジメント
共 催:グッドモーニングス株式会社

7/2 虹色のシルクロード Silkroad Journey in Rainbow

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今週末がこちらです!

シルクロードをテーマにした演奏会で、箏の今西紅雪さん、舞のEmineさん、Yoshikaさんとご一緒します。もうすでに残席10席を切っているようなので、ご興味のある方はお早めに!ご予約をお願いいたします。

音楽は紅雪さんとのデュオ、昨年度末のドタバタかつ貴重な機会笑、以来の共演になります。また先日リハがありましたが、Emineさん、Yoshikaさんの舞との絡みの全体像も決まり、当日がたいへん楽しみな状況です。

今回の主催のYoshikaさんとは初めてご一緒しますが、えらいパワフルなエネルギーをお持ちの方で笑、ぐんぐん物事が巡る感じです。 当日とても素晴らしい渦が巻き起こることは必定笑、ぜひ皆様のご来場をお待ちしております!

 

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シルクロードそれは多様な文化、人、モノ、藝術等が行き交い、叡智を東西に伝え人類に豊穣な文化をもたらしてきた道。その「今」に思いを馳せながら、音と舞で新たな地図を描く。

日本伝統楽器から大陸の楽器まで様々な音が織り成す幻想的な世界に舞をのせてゆきます。古典のみならず音の融合による「今様」をシルクロードに想いを馳せながら。他には無い味わい深い世界をご堪能いただけることと思います

本プロジェクトは本年度国内では最後の開催となります。是非お誘い合わせの上奮ってご参加下さい。


☆日時 : 2017/7/2(Sun)開場 13:30、開演 14:00、終了予定16:00頃

☆場所 :Silkroad Café(墨田区太平3-2-8 www.silkroad-café.com

☆アクセス:JR/メトロ錦糸町駅北口から3分

☆チャージ:4000円(ワンドリンク付) 

☆出演者 :今西紅雪(筝)、大塚惇平(笙)、木場大輔(胡弓)、渡辺庸介(パーカッション)、Yordan Markov(ガドゥルカ:ブルガリア擦弦楽器)、Emine(舞)、Yoshika(舞)、杵淵三朗(境界剪画)

☆ご予約:70席限定(6/12時点で残り約20席)
e-mail: silkroadproject2017@gmail.com / tel: 03-3628-7953

☆三部構成、入替無
1部:筝x笙(宇宙創始の音から:宙の声に龍と鳳凰舞う

2部:胡弓xパーカッション(大地の記憶:東西の融合、日本から大陸へ)

3部:ガドゥルカxパーカッション(バルカンファイアー:弦からほとばしる躍動のリズム


~Silkroad Japan Project ~
シルクロード、それは中国、インド、ペルシャ、トルコ、アラブを繋ぐ東西の架け橋である。太古から、人、モノのみならず多様な文化や芸術等様々なものが行き交う道である。本プロジェクトは、音楽、舞をはじめ様々なアートでのコラボレーションをもって、藝術という共通言語の美を通して融合できる世界を描いていく。異質なものが出逢い融合し新たなものが生まれていく多様性のプロセスのなかで、自らのアイデンティティを保ち、活かしあいながら境界線を越え、新たな創造を生み出していく。地図上の横軸と時代という縦軸で綾を成し、その中で混在している多様な人々の想いや心も織成し、未来へ繋ぎゆくものであることを願いながら。

6/20 VeVe Japan Tour 2017 suzuki ver.

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バンドネオン奏者の鈴木ちほさんの企画で、ノルウェー在住のアーティストseshenさんのduo ”VeVe” のセッションに参加です!筝のマクイーン時田深山さんらとご一緒します。

VeVe Japan Tour 2017 suzuki ver.

2017/6/20(火)@八丁堀 七針
http://ftftftf.com/
open 19:00 start 19:30
charge¥3000(include 1dirnk)

Junpei Ohtsuka(sho)
Miyama Mcqueen-Tokita(koto)
Chiho Suzuki(bandoneon)

seshenさんとは初対面になりますがすごく面白そうな方です。
http://seshenarts.com
アザラシと戯れている・・・!スバラシイ。

日本の楽器も、この列島の環境音、自然音、言語と密接に結びついてきたものなので、VeVeの音の世界、そして今回の要になってくださったちほさんの音とどんな響きになるかとても楽しみです。

七針はとても小さいけれど何か落ち着く親密な空間です。
ぜひ当日でもお気軽に遊びに来て下さい。

さらに詳しくは以下のfacebookのイベントページを。

VeVe Japan Tour 2017 suzuki ver.

7/10 徹の部屋vol.42 「雅楽・邦楽の新しい奏者たちとの共演 伝統と現代はコインの裏表だった!」

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ミッシェル・ドネダ Michel Doneda(ソプラノサックス)、レ・クアン・ニン Le Quan Ninh(打楽器)、齋藤徹(コントラバス)による"MLT TRIO Japan Tour 9-24 July 2017"の一環として、雅楽・邦楽の演奏家たちとの共演が行われます!

Improvisation、即興演奏による公演です。即興演奏とは…?と思われる方も多いかと思いますが、ほんとうに大御所と申しますか、非常な実力をお持ちのお三方とご一緒です。Facebookにてイベントページを作成しましたので、興味ありを押していただければ出演者プロフィール始め、即興演奏についての手がかりを色々シェアさせていただきます。以下イベントページのリンクです。

www.facebook.com

奇しくも現在闘病中の齋藤徹さんですが、その「在り方」含め、「生きていること」が音を出すことにそのまま直結している、その響きには、「音楽」の境界を越えて響いてくるものがあると思います。ぜひ、ジャンルを越えて色々な方に聴いていただきたく。ご来場をお待ちしております!

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徹の部屋vol.42
雅楽・邦楽の新しい奏者たちとの共演 伝統と現代はコインの裏表だった!」

■日時:2017年7月10日 (月)19:00 開場 19:30 開演

■出演:
ミッシェル・ドネダ(ソプラノサックス)
レ・クアン・ニン Le Quan Ninh(打楽器)
田中悠美子(三味線・大正琴・声)
黒田鈴尊(尺八)
深山マクイーン時田(箏)
大塚惇平(笙)
齋藤徹(コントラバス

■料金: 予約3,500円/当日4,000円(ワンドリンク付)

■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Mail:event@polepoletimes.jp


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ポレポレ坐に徹の部屋が帰ってきます。

私が病気入院している間にいろいろな演奏現場が無くなってしまっていました。それを考えるとこの徹の部屋、何と嬉しいことでしょう!数えて42回目。私の音楽史が未来へ繋がったのです。

今回は、親友ミッシェル・ドネダ(ソプラノサックス)とレ・クアン・ニン(打楽器)と私のトリオツアーの一環です。前回の来日の時もポレポレ坐で「こいつぁめでたい大千秋楽」としてやりました。素晴らしい想い出です。それは2011年、地震原発の影響がまだまだ濃い時期で、来日ミュージシャンのキャンセル、国外脱出などが頻繁だった中のツアーでした。

6年後の2017年7月、彼らが共演30周年ワールドツアーの一環としての来日です。

さて、ポレポレ坐ではどういう趣向にしようか?最もふさわしい迎え方は?

昨年夏、スイスのピアニスト、ジャック・ディミエールさんが来日した時、邦楽・雅楽演奏家との共演のライブをいくつか作りました。何か大きな新しい波が来ていることを実感させる素晴らしい時間でした。そうだ、これだ!これしかない!

ということで、ゲストがあっと言う間に決まりました。いずれも国内外で大活躍中の素晴らしい演奏家です。邦楽・雅楽(伝統音楽)をやっているという事を軽く越えた意識で、広く大きく現代を、音楽を捉え、世の中に刺激を与えている人達です。

即興音楽を貫いて来たミッシェル、ニン。

出逢い・共演するのは「今」「ポレポレ坐」!

これは「偶然ではなく必然だった」と 将来みんなで話すことになるのです。
(齋藤徹)